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行政書士試験に「合格点狙い」で挑む、メリットデメリットとは?

行政書士試験 戦略

行政書士試験の範囲って、とーっても広いですよね。
すべてを網羅していくと、時間的にも精神的にも、かなりキビしいです…

そこで、範囲をできるだけ小さくして学習する「戦略」が出てきます。

その名もズバリ、合格点狙い
これは、例えばフォーサイトなどのスクールが採用している戦略です。

しかし、この戦略でいくとなると、

受験生

勉強範囲を狭めて、本当に合格できるの?

このような不安がでてくると思います。

私自身も合格点狙いでやったのですが、やはり不安はありました。
(しかし結果として合格したので、この戦略でやって正解でした)

ということで、この記事では合格点狙いのメリットデメリットを解説していきます。
どちらも把握した上で、合格点狙いでいくのかどうか決めていきましょう!

合格点狙いとはそもそも何か?

まず、「合格点狙い」についてザッと解説します。

行政書士試験 点数

行政書士試験は、満点が300点。そして「合格点」は、180点です。つまり60%とれたら合格です。

行政書士試験 合格点

これはつまり、290点の人も190点の人も、どちらも合格ということです。両者が手にする合格証は、まったく同じものです。

行政書士試験 合格点狙い

「それなら、180点を超えたギリギリラインの「190点」あたりを狙うのがイチバン効率がいいな…」という考え方が出てきますよね。これが合格点狙いの考え方です。つまり言うならば、省エネ戦略ですね。

なんとなく想像つくと思いますが、190点取るための勉強と、290点取るための勉強とでは、まったく勉強量が変わってきます。

合格点狙いの戦略は、3つの範囲を絞ること

では合格点狙いとは、一体どのような学習方法なのでしょうか?

それは、

  1. インプット
  2. 問題演習
  3. 科目

これら3つの範囲を絞るという方法です。

1. インプットの範囲を絞る

行政書士試験 範囲 絞る

まず1つ目は、インプットの範囲。重要度が高い、つまり試験に出やすい知識のみに絞っていきます。重要度が低い論点は、思い切ってバッサリ捨てていきます。

2. 問題演習の範囲を絞る

行政書士試験 演習 絞る

次2つ目は、問題演習の素材。例えば、過去問。他資格の過去問にまで手を広げず、行政書士試験の過去問だけに取り組みます。

3. 科目を絞る

行政書士試験 科目 絞る

最後3つ目は、試験科目。コスパが悪い科目には、時間をかけません。法令科目でいうと、商法。そして一般知識でいうと、「文章理解」「政治・経済・社会」です。まるまる捨てはしないものの、労力は費やしません。

こんな感じで、学習範囲を絞っていきます。

合格点狙いのメリットデメリット

それでは、合格点狙いのメリットとデメリットを確認していきましょう。

まずはデメリットから。

合格点狙いのデメリット

デメリットは、「これで本当に合格できる?足りるの?」という不安が残るという点です。

合格点狙い デメリット

範囲を絞れば、不安を感じて当然です。できるかぎり広く網羅しておいたほうが、そりゃ安心ですよね。私自身も、最後まで不安は感じていました。

これに関しては、もはや自分を信じるしかありません(というか、いくら網羅的に勉強しようが、試験当日まで不安は残り続けるとも思う。例えば「3年目だし、もう完璧…!」といった人じゃない限り)

私が思い切って絞れた理由2つ

私が不安を感じつつも、合格点狙いでやれた理由は2つあります。

まず1つ目は、行政書士試験は、基本的な知識のみで解ける問題が多いと知ったからです。

試験勉強を始める段階でいろいろリサーチしたところ、この事実を知りました。反対意見を目にすることはなかったので、当時は素直に信じることができました。

行政書士試験 基礎

ちょっと極端ですが、行政書士試験の問題の難易度イメージは、左のグラフのような感じ。決して、右のグラフのように応用問題の割合が多い、という試験ではないです。

そして2つ目の理由は、本屋での経験。

試験を受けようと決めてから、まずは本屋で行政書士試験に関するテキストを何冊もチェックしました。

そしてわかったのは、テキストによって情報量がかなり異なるということ。

分厚く、たっぷりと知識が詰め込まれているようなテキストは、「私にはこれはムリだ…」と直感しました。
一方、薄めのテキストは、「これならやれそう」と思えたんです。

つまり、そもそも範囲を絞ったものじゃないと、自分にはできないだろうと感じたということです。

実際に使ったメインテキスト

↑コレが、「自分でもやれそう」と思えたテキストです。

このテキストは、まさに合格点狙いを実現している教材。論点が極限まで絞り込まれています。

行政書士は、合格基準点を「60%以上」と明示している珍しい国家資格です。つまり他の受験生の点数は関係なく、とにかく自分が「60%以上」を確実に得点できれば、合格を手にできます。本書はこの「60%以上」を「確実」に得点できるようにすることを目的としています。(引用元:amazon

全科目入っていて、630ページです。

ちなみに私が使った基本テキストは、これ1冊のみ。これ以外には、一般向けの新書や、「入門テキスト」といったものも利用しました。しかしこれらは、より易しいレベルのもの。なので私がインプットしたマックスの難易度のものは、上記テキストに載っていた範囲です。また、過去問を解いたりしていく中で、さらにプラスαな知識を知りたいときが出てきます。そんなときは手元に用意しておいた六法や判例集で調べたり、あとはネットでも調べました(ネットにもたくさん情報ある)

私が実際に使った教材などについて、詳しくはこちら→【行政書士の独学】半年で一発合格した勉強法【ガチ体験記】

合格点狙いのメリット

続いて、合格点狙いのメリットを確認しましょう。

勉強時間を圧縮できるのは、言うまでもないですよね。

ここでは、それ以外のメリット2つをみていきましょう。

  1. 途中で挫折する可能性を減らせる
  2. インプットした知識が身につきやすい

1. 途中で挫折する可能性を減らせる
合格点狙いでいくと、学習範囲を絞ることができます。

その結果、「この量なら、自分でもやり切れそう」と思えてきます。つまり、「自分が合格する」という可能性を信じることができるようになります。この可能性を感じることができるかどうかって、すごく重要です。

合格点狙い メリット

私自身、もし最初から大量の教材を用意していたら、「ムリかも…」って思ってしまったかもしれないし、なかなか終わらない教材を机に積み上げていたら、途中で挫折していたかもしれません(範囲を絞っても大変だったのに、さらに範囲を広げていたらと思うと、想像するだけでも恐ろしい…)

ということで合格点狙いは、精神的にも非常に大きなメリットがあるということです。

2. インプットした知識が身につきやすい
そして2つ目のメリットは、知識が身につきやすいという点。

範囲を絞った方が時間に余裕が生まれるので、その分反復してインプットする時間を作れます。繰り返して学習することで、知識が定着しやすくなるんですね。

やっぱり繰り返してやっていかないと、覚えられません。

行政書士 勉強 反復

最初から全範囲を網羅しようとすると、一周するだけで精一杯となってしまう可能性が高いです。これだと、よほどの天才でない限り知識もなかなか定着しません…

知識がしっかりと定着してくると、問題も解けるようになります。それが自信にもつながります。

わたしが合格点狙いで挑んだ結果

行政書士 合格証

合格点狙いで挑んだ結果、私は約6ヶ月の独学で合格することができました。つまり、合格点狙いの戦略は有効であるということです。

ただし、私がとった点数はまさに「180点」ピッタリでした。
ギリギリラインの合格です。

独学は、危なっかしいといえば危なっかしいんですよね…
なので、もし可能なら通信講座などのスクールを利用することをオススメします。

お金はかかりますが、学習効率をグッと上げられるので圧倒的に有利です。
スクールが導いてくれるので、学習方針などの迷いもなくなりますよね。

また、勉強時間も圧縮できます。

ちなみに、私の勉強時間は全部で800時間くらいでした(範囲を絞っても、それなりに時間はかかる)

合格点狙いは、全員にはオススメしない

ここまで見てきたように、合格点狙いはとても優れた戦略です。

しかしながら、全員にオススメするわけではありません。

あくまで、

合格点狙いオススメ

  • 勉強時間がそこまで取れそうもない人(マックスで1000時間くらい)
  • はじめて法律の勉強をする人

こういった人のみにオススメします。
1000時間以上は勉強できそうといった人は、広い範囲で対策しましょう。

また通信講座などスクールを利用する場合は、スクールによって戦略が異なるので注意してください。

合格点狙いのスクール→フォーサイトの公式サイトスタディング