受験生
それともスクールを利用したほうがイイのかな…?
そんな風に悩んでいませんか?
おそらくほとんどの人が、「独学でいけるなら独学でやりないな〜、その方がお金もかからなそうだし…」と考えると思います。
私自身も、スクールに払えるお金がなかったので「独学」で勉強しました。
そして、見事にかなり苦労しました…
その経験から、断言できること。
やはり予算を確保できるなら、スクール一択です。
なぜなら、そっちの方が圧倒的に効率がいいから。
この記事では、その理由を3つ解説していきます。
「間違った選択はしたくない…」
そう思っている方は、ぜひ最後まで読んでいってください。
この記事における定義
・独学:市販の参考書や問題集のみで勉強すること
・スクール:通信講座や、予備校(通学)で講師から教わること
目次
独学よりスクールの方が効率がいい3つの理由
それではさっそく、独学よりスクールの方が圧倒的に効率がいい理由をみていきましょう。
以下3つです。
- 講師の解説が非常に分かりやすいから
- 分からないところを質問できるから
- 行政書士試験の傾向や学習のコツを伝授してもらえるから
ひとつずつ説明していきます。
①講師の解説が非常に分かりやすいから
まず1つ目は、講師の解説が非常に分かりやすいからという理由。
初学者でも理解できるように、プロの講師がとにかく噛み砕いて教えてくれます。ビックリするくらい、分かりやすいです。はじめて体験した時は、本当に愕然としました。こんな分かりやすいなら、スクール使えばよかったって心底思ったくらい…
独学だと、ひとりでテキストと睨めっこして学んでいくしかないですよね。これがなかなか大変なんです。。
私はしっかり比較することなく独学を選んでしまいましたが、これからどちらにするか決めるあなたはまだ間に合います。両者を冷静に、じっくりと比較してみてください。
独学の場合、市販のテキスト情報のみ
まず、独学でやるとなると以下のような市販の行政書士テキストのみを使ってインプットしていくことになります。
どちらもAmazonで試し読みができるので、ぜひ一度見てみてください。
これらのテキストをメインの教材としてやっていくというのは、意外と簡単ではないんです。
試し読みすれば分かると思いますが、見たことない難しい法律用語が次から次へと出てくるわけです。
私はとくに民法は苦労しました。テキスト読み込んでも理解できなくて、なんども頭がショートしかけたり。。図解したり工夫してなんとか合格点が取れるレベルまでたどり着きましたが…。冷静に振り返ると「あんなに苦労しなくても良かったんじゃ…」とも思ってしまいます。
スクールの場合、テキストだけではなく映像の解説がある
一方で、スクールの場合は、テキストだけではなく映像の解説がついてきます(※ユーキャンなど、例外はあり)
映像の解説は、テキストだけのインプットとは段違いです。
これは本当に衝撃的な差です…
例えば、アガルートの豊村講師の解説はこんな感じ↓
これはガイダンス講義ですが、この動画だけでも説明の上手さは伝わるんじゃないでしょうか?
そして伊藤塾の平林講師↓
この講師も、天才的に分かりやすい…分かりやすぎる!
もしあなたがこれから行政書士の勉強をするという状態だったら、まだ細かい話はよく分からないと思いますが、それでも何となくでも「分かりやすそう」ってのは感じるんじゃないでしょうか。
効率の良さは一目瞭然
市販のテキストのみでインプットするのと、スクールを利用してこういった講師からインプットするのと、どちらが分かりやすいかは一目瞭然ですよね。
スムーズに知識をインプットすることができれば、当然、勉強時間をギューっと圧縮できるわけです。
ちなみに独学の場合、テキストも自分で選ばないといけません。一方、スクールであれば一通り必要なものは揃えてくれます。テキスト選びって、意外とけっこう時間かかるので、その点においても、スクールは有利。
②分からないところを質問できるから
次、スクールの方が効率が良い2つ目の理由は、分からないところを質問できるからです。
行政書士の試験勉強を開始すると、
「〇〇について、質問したい…」
「煮詰まってきた…勉強方法について誰かに相談したいなぁ…」
といった感じで、他人の手を借りたい場面がちょこちょこ出てきます。
独学だと、質問する機会はゼロです。
どうにかネットで調べるか、それでも分からなければ、諦めです…
あとネットで調べるといっても、「そもそもこの謎はどう検索すればいいかすら分からない」ということも起こります。そして、学習方法とかの相談もできないので、本当にこれで大丈夫なのか、何かやり方間違ってるんじゃないかという不安は常につきまとってきます(体験談)
通信でも質問できる?
通学であれば、講師に質問しやすいですよね。
たとえば授業が終わった後とかに「ちょっと聞きたいことがあるんですけど…」って感じで聞けばいいわけです。
それでは通信の場合はどうなのか?
意外と知らない人もいるかもしれませんが、通信でも質問できるんです。
たとえば、
- メール
- 電話
- ウェブシステム
- Facebookグループ
といったものを使って質問できます。
さらに、通信だけでなく通学も可能なスクールの場合(たとえば伊藤塾など)、対面(いまはZoom)でも質問や相談できる機会を作れます。
通学だろうと通信だろうと、スクールであれば質問することができます。
質問できれば、疑問点などが頭に残ることがありません。常にクリアな状態で前に進めます。
これも効率的に勉強していくうえで、非常に重要なポイントですよね。
③行政書士試験の傾向や学習のコツを伝授してもらえるから
最後、スクールの方が効率が良い理由の3つ目は、情報面での有利さです。
スクールを利用すると
・行政書士試験に出やすい重要なポイント
・学習のコツ
・今年の行政書士試験の傾向
など、いろいろな情報をシェアしてもらえます。
スクールの講座を体験してみると分かりますが、講師は講義中に「これは頻出ポイント。でも◯◯年から出題されてないんだよね、だからそろそろ今年の試験あたりで出るかもしれない。要チェックですよー」といった感じで、レアな情報を教えてくれたりします。
こういう情報って、めちゃくちゃ有利じゃないですか?
しかも情報元は、行政書士業界にどっぷり浸かってる人たち。そういった人たちからの情報なので、信用度も高く、かなり貴重です。
スクールによっては、さらにメリットがある
さらにスクールによっては、
- 学習管理をしてもらえる
- 開業後に役立つ人脈を作れる
といったメリットもあります。
学習管理もしてもらえる
たとえば、自分の日常ルーチンを入力すると学習スケジュールが自動的に作られる機能を用意してくれているスクール(フォーサイト)や、カウンセリングで学習の進捗管理をしてくれるスクール(伊藤塾など)もあります。
またカリキュラムが丁寧なスクールだと、コースの最初に「戦略講義」といった内容の講座を用意してくれているスクールもあります。
スクールはまさに、あなたの学習を引っ張っていってくれる存在になりえます。そうすることで「勉強」自体にフォーカスできる環境を作れる、ということです。
もしあなたが独学でやるとなると、
自力でやる必要がある
- 学習スケジュールの計画
- テキスト選び
- 進捗の管理
- 勉強方法の戦略(インプットとアウトプットの割合、科目ごとの力の入れ具合など)
こういったことを、すべて自分で試行錯誤していく必要がでてきます。
独学は人によっては、暗闇の中を恐る恐る進んでいくといったイメージを持つかもしれません。私自身も、「このスケジュールだと、試験に間に合わないんじゃ…?」「そもそもテキストはこれで良かったのかな…」などなど、次から次へと悩みは止まりませんでした…
開業後に役立つ人脈もつくれる
続いては、合格後の人脈について。
ちょっと気の早い話ですが、合格したらすぐに起業したいと考えている人は要チェック。
スクールを利用すると、行政書士事務所の開業後に役立つ人脈を作りやすくなります。
これは特に、通学のスクールの話ですね。クラスメートができたら、自然と横のつながりができますよね。その人がいずれ同期の行政書士になる可能性があります。そうなれば、起業後に仕事の相談やビジネスにおける助け合いができるかもしれません。
また、OBOG会があるスクールも(伊藤塾)
これは通信の人でも入れます。そういった繋がりを作る機会があれば、独立後まで有利になる、と。
独学とスクールの費用を比較
ということで、行政書士の試験対策は、独学よりもスクールの方がやっぱり効率いいよねという話でした。
しかし結局気になるのは、
受験生
という点ですよね。
実際どれくらい費用は違ってくるのでしょうか?
30万?50万?
では最後に、「独学」と「スクール」の費用を比べてみましょう。
独学の費用はいくら?
まずは独学から。
私が実際に独学でかかった費用を計算してみると、ズバリ合計33,904円でした。
これら↓が、私が実際に購入した教材です。
教材名 | 料金 | |
基礎 | 国家試験受験のためのよくわかる民法 | 3,362円 |
基礎 | 弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業 | 902円 |
基礎 | つかむ・つかえる行政法 | 2,860円 |
六法 | 行政書士試験合格六法 | 3,300円 |
判例集 | パーフェクト行政書士重要判例集 | 4,200円 |
入門教材 | うかる! 行政書士 入門ゼミ | 1,760円 |
入門教材 | はじめてでもよくわかる!行政書士入門テキスト | 1,540円 |
基本教材 | スッキリわかる行政書士 | 3,080円 |
問題演習 | スッキリとける行政書士 頻出過去問演習 | 2,200円 |
問題演習 | 合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集 | 1,650円 |
問題演習 | 合格革命 行政書士 一問一答式 出るとこ千問ノック | 1,980円 |
問題演習 | みんなが欲しかった! 行政書士の肢別問題集 | 2,420円 |
問題演習 | 出る順行政書士 ウォーク問 過去問題集 2一般知識編 | 1,650円 |
模試 | 伊藤塾(会場) | 3,000円 |
合計 | 33,904円 |
教材名 | 料金 | |
基礎 | 国家試験受験のためのよくわかる民法 | 3,362円 |
基礎 | 弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業 | 902円 |
基礎 | つかむ・つかえる行政法 | 2,860円 |
六法 | 行政書士試験合格六法 | 3,300円 |
判例集 | パーフェクト行政書士重要判例集 | 4,200円 |
入門教材 | うかる! 行政書士 入門ゼミ | 1,760円 |
入門教材 | はじめてでもよくわかる!行政書士入門テキスト | 1,540円 |
基本教材 | スッキリわかる行政書士 | 3,080円 |
問題演習 | スッキリとける行政書士 頻出過去問演習 | 2,200円 |
問題演習 | 合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集 | 1,650円 |
問題演習 | 合格革命 行政書士 一問一答式 出るとこ千問ノック | 1,980円 |
問題演習 | みんなが欲しかった! 行政書士の肢別問題集 | 2,420円 |
問題演習 | 出る順行政書士 ウォーク問 過去問題集 2一般知識編 | 1,650円 |
模試 | 伊藤塾(会場) | 3,000円 |
合計 | 33,904円 |
判例集とか、意外と高いんですよね。
ちなみに、これは行政書士試験の合格に必要な「最低限」の教材量です(合格点180点狙い)
もし高得点を狙いにいく場合は、応用の教材も必要。
そうなると、さらに1万円〜2万円くらいは上乗せされると考えていた方がいいです。
スクールの費用はいくらか?
続いては、スクールの費用です。
「通学」と「通信」で、それぞれ見ていきます。
通学の費用
まず、通学。
通学できる行政書士スクールの平均費用は、約23万円でした。
以下の人気3社の料金で計算しました↓
スクール名 | 講座名 | 料金 |
伊藤塾 | 合格講座 | 228,000円 |
LEC | パーフェクトコース | 235,000円 |
TAC | プレミアム本科生 | 236,000円 |
平均 | 233,000円 |
スクール名 | 講座名 | 料金 |
伊藤塾 | 合格講座 | 228,000円 |
LEC | パーフェクトコース | 235,000円 |
TAC | プレミアム本科生 | 236,000円 |
平均 | 233,000円 |
一般的な学費と比べると安いですが、それでも結構なお値段です。
通信の費用
続いては、通信で受ける場合の、行政書士講座の平均費用。
これは、約16万円でした。
通信は、以下人気3社の料金で計算しました↓
スクール名 | 講座名 | 料金 |
フォーサイト | バリューセット2 | 76,800円 |
アガルート | 入門総合カリキュラム(ライト) | 228,800円 |
クレアール | カレッジコース | 169,000円 |
平均 | 158,200円 |
スクール名 | 講座名 | 料金 |
フォーサイト | バリューセット2 | 76,800円 |
アガルート | 入門総合カリキュラム(ライト) | 228,800円 |
クレアール | カレッジコース | 169,000円 |
平均 | 158,200円 |
通学よりはだいぶ下がりましたが、それでもまだちょっと高いですよね…
通信講座はもっと安くなる
しかし、ここからがポイント。
「高すぎる…」と肩をガックリと落としているあなたに、朗報です。
実は、通信講座は時期によっては料金が大きく割引されることがあります。
また、「合格全額返金」といったキャンペーンをやっているスクールも。
詳しくは、以下の記事にまとめたのでご覧ください。
それからスクールによっては、教育訓練給付制度の適用もできたりして、さらに安くなったりします。
ちなみに私は受験生の時、講座が意外と安くなることを知りませんでした。なのでスクールは、完全に予算オーバーだと思い込んでいました…
しかし現実は、割引されている期間をねらったり、返金制度を利用すれば、スクールも意外と安く利用できるいうことです。
まとめ
以上ここまでを踏まえると、やはりスクール利用が圧倒的に有利です。
どうしても予算が足りないという人以外は、もはや使わないと勿体ないレベル。
本当に、独学は大変なので…
シンプルに、あえて荊の道を選ばない方がいいです。
ただし、以下に当てはまる人なら独学でも大丈夫。
独学おすすめ
- そもそも勉強が得意
- ある程度、法律の知識がすでにある
- コストが減るならば、どれだけ苦労してもいい
当てはまる人は少なそうですが。。
通信講座を一部だけ利用するのもあり
もし、どうしても予算が足りないという場合は、一部の講座のみを利用するのもありです。
例えばインプット部分だけは、講座を利用するなど。基本的に、講座はセットで販売されているスクールが多いですが、なかには「単科講座」といってバラ売りしてくれているスクールもあります(フォーサイトなど)
そういった講座を利用すれば、費用はさらに抑えられます。
ただし、その場合、他の足りない部分は自分で補わないといけません。そこをどうしていくのか、自分で考えていく必要があります。なので可能であればアウトプット(演習)の講座もセットになっているようなパックを利用した方が効率は良いかと。