お悩み
そんな風に気になっていますか?
まず結論ですが、
行政書士は、「独学」でも受かります。
私自身も独学で合格しました。
これが私の合格証書↓
法律の知識ゼロからのスタートでしたが、なんとか半年(6ヶ月)の独学で合格できました。
そしてこれは、行政書士会に登録すると手に入るバッジ↓
とはいえ、行政書士試験、そんなに甘くはありません…
私の合格までの道のりも、決してスムーズではなかったです。
この記事では、
- 私が行った勉強法
- 失敗談
- 効果的だった工夫
などなど、実際の体験をもとにご紹介していきます。
「自分は独学に向いているのか?」といったことを、見極める材料にしてもらえたらと思います。
目次
私が独学でも一発合格した最大の理由は、勉強範囲を絞ったから
私が半年で合格できた理由は、何か?
振りかえって考えると、やはり「勉強範囲を絞ったこと」
これが最大の理由だと考えています。
冒頭でも述べたように、これまで私は法律の勉強をしたことがありませんでした。
当時29才。アルバイト。資格というものを受けたことすら無し(あ、中学の時に英検は受けたことありました、でもさすがに昔すぎるので…)
大学も、一浪。なので「勉強」に対して、そもそも自信はありませんでした。
そんな私が完璧主義でやっていたら、何年もかかっていたはず。
なので勉強範囲を、できるだけ絞っていきました。
具体的には、
- 重要な部分のみにフォーカスしたような、薄いテキストでやる
- 他資格の過去問とかには手を出さない
- 商法を捨てる
といったことを行いました。
180点ピッタリで合格した
私が実際に本番でとった点数は、180点。
まさに合格点ピッタリです。
ギリギリといえば、ギリギリ。しかし逆にいえば、まさに最短距離で合格証を手にできたわけです(何点で受かっても、手にする資格は全く同じ)
行政書士試験に向けた独学は、半年でおよそ800時間かかった
私が独学にかけた時間は、半年でおよそ800時間でした。
このカレンダーの茶色く塗った日が、実際に勉強した日↓
勉強時間は、8月半ばくらいまでは平均すると一日2時間くらい。その後はブーストをかけて、直前期は一日10時間くらいやりました。
試験直前期の一枚。差し入れしてもらったお菓子をパシャリ。とにかく脳が疲れるので、甘いものを身体が欲していた…
独学だと時間はかかる
ちなみに、800時間という数字は、実感として「ギリギリ最低限」だったなと感じています(点数も180点ピッタリだったので)
もちろん、勉強の効率をもっと上げられた可能性はあったと思います。いま振り返ると、改善アイデアは出てきます。しかし当時は、これが精一杯でした。
独学でやる場合、色々と1人で試行錯誤しなければいけません。失敗もあります。そうなると最大限の効率でやるってのは、なかなか難しいんじゃないかなと(勉強慣れしてる人や、法律の勉強経験がある人は別です)
独学ではなく、通信講座などのスクールを利用すれば、もっと時間は圧縮できたよな…というのは正直あります。知識の吸収効率が高まるのは明確なので。私はお金がなくて利用できませんでしたが…(悲)
勉強時間の見積もりをしたい場合は、以下の記事も参考に
行政書士試験に独学で挑むための勉強法(テキスト、ノートなど)
続いては、時系列に沿って、私が行った具体的な勉強法を書いていきます。
勉強の流れは、非常にシンプル
まずはザックリとした勉強の流れですが、
シンプルにいえば、この繰り返しだけです。
学生時代にやったような、通常の「勉強方法」と大きくは変わりません。
インプットに使ったテキストの一部。通信講座などでは「科目ごとに一冊」という感じでテキストが作られているスクールもありますが、市販のものは全ての科目が一冊にまとまっているものが多いです。
アウトプットに使ったテキストの一部。問題演習用の本も、たくさん売られています。記述式用や、一問一答式など、行政書士試験の解答形式に合わせたものなんかも売っています。
試験日が近づいたら、予想模試や過去問を用いて試験のシミレーションもします。
行政書士試験対策:4月にやったこと
では時期ごとに、勉強法を詳しく観ていきましょう。
まずは、4月から。
まずは行政書士試験対策用のテキスト選び
最初にやったことは、テキスト選びです。
「民法」とか「行政法」がどんな内容なのか、全くチンプンカンプンでした。なので、まずは大きな本屋へ。そこで手当たり次第テキストを見て、ザックリと内容をチェック。そして、テキスト同士も見比べました。
同じ試験に向けたテキストでも、
- 文字がぎっしり詰まった、分厚いテキスト
- 図解などが豊富で、文字も少なめな易しそうなテキスト
など、レベル感の違うものが置いてありました。
そこで私はまず、もっとも簡単そうな入門レベルのテキストを2冊買うことに。とにかくハードルを低く始めてみよう、と。
入門テキスト1冊目
置いてあった本のなかで、一番やさしそうに見えたテキスト。文字量も少なく、「これならできそう」と感じました。二色刷りで、図解も多くてイイ感じ(左下の第三債務者Cの顔が、いい感じにフザけてていい)
入門テキスト2冊目
もう一冊は、伊藤塾のもの。色が緑でやや見づらい印象でしたが、大手予備校のものという安心感と、やはりこれもイラストが載っていて分かりやすそうだったので。
なぜ2冊の入門テキストを使ったか
ちなみになぜ2冊買ったかというと、1冊だけだと「超重要ポイント」が掴みづらいからです。2冊読めば「どっちもこの部分を強調している…つまりここは本当に超重要なんだな」という感じで、ポイントが見えてきます。
あと、参考書によって言い回しが変わる分、「こっちの本では理解できなかったけど、もう一冊の方を読んだら理解できた!」ってことも起こります。
それから2冊読むことで、自然とインプットを2周することになります。その方が、1冊を2周するより飽きなそうだなと。
とはいえ、必ず2冊やる必要はないです。もしあなたが勉強慣れしている人ならば特に。シンプルに私が慎重だったということなので…。なんというか、それくらい行政書士試験の勉強が未知のものだったんですよね。全体像が掴めない感覚がありました。
まずは入門からしっかりやること
1冊だろうが2冊だろうが、大事なのは、まずは入門レベルからやるということ。テキストのみからインプットしていく独学の場合は、それくらい最初はハードル下げることが必要です。
いきなり文字がぎゅうぎゅうに詰まったテキストを使うと、人によっては挫折する可能性が高まるので要注意です。ただでさえ、見慣れない単語が並んでいて「うぅ…」ってなるので。
4月は、まだスローペース
入門テキストの1ページ目をやり始めたのは、4月10日でした。そして、いきなり1週間くらいストップしてますね…笑 最初の頃は1日あたり数ページずつ進める感じだっので、4月は入門テキスト2冊分の「基礎法学」と「憲法」まで。勉強時間は、だいたい1日2時間くらい。
ちなみに、この時期の勉強記録は、
↑こんな感じで「勉強した項目」と「日付」を記録していました。
行政書士試験対策:5月にやったこと
5月は、4月に比べると少しペースを上げました。とりあえず入門レベルを終わらせないと、試験まで間に合わないじゃない?と焦ったので…。引き続き、入門テキストを進めていきます。「民法」「商法」「行政法」これら3科目をやっていきました。
ノート作り
入門テキストを読みながら、ノートもつくりました。
ノートは作らない人もいますが、私は作る派。どうも手を動かさないと頭に入ってくる感じがしないので。ただノートを作るのはそれなりに時間を取られるので、不要だなという人は無理してつくらなくていいと思います。そうすれば時間をかなり節約できるはずなので。
ノートのつくり方は、工夫が必要です(私も途中でつくり方を変えました※後述)
行政書士試験対策:6月にやったこと
6月は、引き続き入門テキスト。科目は一般知識。しかし6月は、1週間半くらいしか勉強できませんでした。というのも、簿記3級を受験したので、その勉強をする必要があったからです(この時期にわざわざ受けたのは、「資格試験」がどういうものか、より易しい試験で一回体験しておきたかったため)
月末に、ついに基礎テキストなどを購入
入門テキストをなんとか終わらせたので、続いて、6月末に以下3冊を購入しました。
- 基礎テキスト 1冊
- 問題演習 1冊
- 六法 1冊
基礎テキストも、あくまで易しいものをチョイス
受験生
と思うかもしれませんが、そこは入門テキストを選んだ時と変わりません。
選んだのはこちら↓
あくまで、
- 図やイラストが、多いもの
- 白黒ではなく、カラーのもの
といったもの選びました。
ただ入門のものと違い、ページ数は大幅にUPしています(これは630ページ。さきほどの入門テキストは、それぞれ250ページずつくらい)
問題演習は、基礎テキストとセットになっているもの
問題演習の1冊目(頻出過去問演習)は、基礎テキストとセットになっているものを選びました。
六法も購入
六法は、こちらの成美堂出版のものを利用しました(最新版のものは、どうやら販売されてない様子)
ちなみに六法は行政書士試験用に作られたれものを選びましょう。いわゆるホンモノの「六法」は不要です。
例えば、以下の早稲田経営出版の六法も良さそう↓
ちなみに六法は、必須です。六法なしで、合格する人もいると思いますが…
私は、六法持たずに勉強するのは「コンパスを持たずに森に入るようなもの」だと思います。
行政書士試験対策:7月にやったこと
基礎テキストを使った学習をスタート。7月は「民法」をやりました。ガッツリ進めたかったところですが、7月も一週間ほど抜けてます…。これは友達の結婚式のスピーチや余興の練習があったため。
民法を土台から積みあげる
民法は、行政書士試験のキモです。
なので「ガッツリやっていくぞぉ!」という意気込みはあったのですが、そう簡単ではなかったんですよね…。通常のテキストだけだと、理解しきれないところが出てきました(そこが独学の弱い部分)
そこで「もっと土台の部分から、知識を積みあげていく必要がある」と考え、7月前半に以下の民法の本も買いました。
この本では「民法とは何なのか?」ということを、本質的に学ぶことができます。しかも、いわゆる「新書」なので比較的サクッと読めます。
本質を理解できると、かなり強いです。またこういった本を読むことで、土台を作れるだけでなく、民法に対する興味もわきます。そうすると勉強も楽しくなってくるので、非常にオススメ。
「一問一答式」の問題集も購入
7月は、以下のような「一問一答式」の問題集も買いました。
とにかく解きまくろうと。
一問一答式のものは、まるばつクイズの要領で、「覚えられているかどうか」をチェックしていくことができます。
やっと決意が固まる
実は7月くらいまでは、まだ本当に試験を受けるのかどうか迷ってました。
↑これは7月の記録の一部。
なかなか合格できる自分が想像できなかったし、最後までやりきれる自信もなかったんですよね。でも人に相談したりしつつ、やっとこの時期に決断できたと(だいぶ遅いですね…笑)
行政書士試験対策:8月にやったこと
決意も固まり、8月からはブーストがかかります。引き続き、基礎テキスト。科目は「行政法」「憲法」「商法」「基礎法学」 この時期からは、図書館やカフェなど自宅とは別の勉強場所も利用するようになりました。場所を変えると気分もかわって、集中力がつづきやすくなります。
行政法の土台づくり
また8月頭には、以下の行政法の本を買いました。
行政法もいまいちピンときてなくて、民法と同じく「土台を作るようなインプット」が必要だなと。この本では、行政法の噛みくだいた解説が読めます。けっきょく行政法は面白みを感じるまでには至りませんでしたが笑、それでも理解は深まりました(ちなみに私は試験本番、「行政法」でけっこう点数をかせぎました)
判例集をやっと購入
また、月末には判例集も購入しました。
正直、判例集はもっと早く買うべきでした。かなり遅かったです。六法と判例集は、通常のテキストより値段が高いので買うのを躊躇してしまいますが、それでもなるべく早く買いましょう(私は後悔しました)
記述対策もスタート
記述対策も、必須です。別途インプットが必要なわけではないですが、この解答形式は、それ専用の練習しておく必要があるからです(早い時期からやる必要はないですが)
しかし私、この問題集は一周くらいしかできず。その結果、本番では記述の点数はあまり取れませんでした(60点満点中、私が取れたのは26点だった) 本来ならば、問題集を2周3周とやっておきたかったところ。
行政書士試験対策:9月にやったこと
9月に入ると、いわゆる直前期です。バイトのシフトを減らして、1日あたり8時間とかやるようになったのがこの時期。言うなれば本気を出し始めた時期。というか本気を出さざるを得なかった時期。ここあたりから精神的にも結構キツかった…
ノートの作り方を変えた(メモリーツリー採用)
この時期くらいに、「あれ、わたし全然覚えられてなくない…?」と悩みました(とくに行政法)
そこで「このままでは本当にやばい」となり、暗記する方法やコツといったものをネットでググりまくったのを覚えています笑
いろんな方法が見つかりましたが、なかでも効果がありそうに感じたメモリーツリーを採用。
これまでテキストで書いていたノートを、こんな感じで図解するように↓
メモリーツリーを作ることで、
メモリーツリーの利点
- 知識が構造化される
- 記憶を引き出しやすい(あのイラストの右上部分のヤツだ!ってなる)
- 手を動かすことで、記憶に残りやすい
といったメリットがありました。このノートの作り方は本当おすすめ(普通にノートを作り続けてたら、おそらく合格できてない)
商法を捨てた
また、この時期に商法を捨てる決断をします。
行政書士試験において配点が高いのは、民法と行政法。なので、この2つは絶対に手をぬけない科目ですよね。また、一般知識もある程度とらないと、足切りになってしまうので外せません。
一方、基礎法学、憲法、商法は、配点が低くなっています。そして中でも、「商法」は覚えることが大量にあるのに配点が少ないという、もっとも効率の悪い科目。
ということで、私はこの科目をバッサリ切りました。
勉強記録を細かくつける
また、この時期から、「勉強ログ」をより細かく記録するようにしました。
たとえば、こんな感じ。使ったのはEvernoteです。8月半ばあたりからやり始めました。こうやって記録することで、自分の努力が見える化します。これが積みかさなると「これまでも頑張ってきたんだから、今日も頑張ろう」と自分自身を励ますことができます。記録するのは多少面倒ですが、独学はとにかく孤独な戦い。なので、こういった行為は意外と重要かと。
スキマ時間にも勉強する
また直前期は、なるべくスキマ時間にも勉強しました。
私がスキマ時間によく使っていたのが、
- 単語カード
- アプリ
この2つです。
これは、単語帳をバラしたもの。試験が終わって捨てる前に撮りました。単語カードは、ちょっと古い感じもしますが、「自分の手書きの文字」でやるってのが、記憶の定着にイイと私は思います。あと単語カードを作るという行為だけでも、けっこう覚えられます。
アプリは、行政書士試験問題に関するクイズができるアプリです。私が実際に使ってたのは、「スキマ時間で合格!行政書士 一問一答」というアプリですが、どうやら今はもうダウンロードできなそう。でもアプリストアで「行政書士」って検索かければ、たくさん出てきます。いろいろ試してみて、一番しっくりくるものを使いましょう。
アプリは、ゲーム感覚でできるものが多くて、けっこう楽しみながらできるのでオススメです。息抜きしつつ、勉強できる。
一般知識の問題集を別途購入
それから9月末には、以下の一般知識の問題集を書いました。
一般知識は、もっとも対策が難しいと感じました。
しかし、それでも「出題されやすいテーマ」というのは確かにあるので、その部分は少なくとも問題集を使って身につけておこうと。
ちなみに一般知識対策は、問題集を解くだけでなく「ニュースなどの時事問題」もチェックするよう、心がけたほうがイイです。
私自身も毎日、新聞の「社説」も読むようにしてました(スマホで手軽に読めます)
過去問集も購入
また、一問一答式の過去問集も追加購入。これは700ページ越えのめちゃくちゃ分厚いやつ。
行政書士試験対策:10月にやったこと
10月はひたすら勉強です。休みなしです。8〜10時間は毎日やりました。直前期だから焦りもあって、集中力も自然と上がります。この時期は、図書館などを利用するのもやめて、ひたすら家にこもって勉強しました(バイトは1ヶ月くらい休みをとった)
民法の理解を深める
民法は不安が残ったので、直前期もたくさんやりました。その際、以下の本を買って理解を深めました。
解説が非常にわかりやすかった一冊。メインテキストのサブとして使えます。民法はやはり複雑なものは難かしかったので、できるだけ丁寧にやっていきました。
民法は図解を多用
また、民法は図解を多用しました。
こういったシンプルなイラストですね。なるべく状況のイメージを見える化しました(そうしないと頭の中がごちゃごちゃしてきてダメだった)
これは本番の問題用紙↑
本番でも、余白にこんな感じでイラストを書いて考えました(とはいえ、民法は最後まで苦労しました。五肢択一式の問題は、けっきょく9問中4問しか取れなかったんですよね。民法ムズかしかったです…)
伊藤塾の模試を受験
それから伊藤塾の、模試を受けに行きました(9月半ばくらいに申し込んだ)
結果は、まさかのD判定でした笑
ほんとう絶望しました…
しかしここで諦めるわけには行きません。
気持ちを切り替えて、最後までやりきることにしました。
(実際、最終的には合格できたので、どんな判定が出ようが気にしない方がいいですね)
ちなみに、模試は、少なくとも一回は受けた方が良いです。そのスクールによる「予想問題」を受けられるってのもありますが、それよりも「試験を受ける」ということ自体の練習になるからです。緊張感ある空気の中でやるのは、イイ経験になります。
自宅でも3時間のシミレーション
自宅でも、本番と同じ「3時間」という時間を確保して、試験のシミレーションを何度もしました。
使ったのは、これらの過去問や予想問題集。「3時間集中する」って、けっこう大変です。練習が必要です。それから、土日など時間が取れる日には、実際の試験と同じ「時間帯」で解くってのも、やっておいた方が良いです。本番ムダに緊張しないように、できるだけ入念に準備しましょう。
ヒステリー事件
実は10月くらいに一度ヒステリーみたいな、いまだにあれはなんだったんだろうという精神状態におちいりました…
毎日10時間くらい勉強する日々がつづいて、頭に血が上ってそれが落ち着かずに、じっとしていられなくなったんですね。ひたすら家の中を歩き回りました。謎のパニック状態というか…なぜか止まれなかったんです。あんな経験は初めてでした…(大学受験の時も浪人して直前期は必死でしたが、それでもそういうのはなかった)
いまだに言語化するのが難しいできごとだったのですが、つまるところ、精神的に相当追い込まれてたってことですね…
行政書士試験対策:11月にやったこと
11月は試験前日まで、鬼の追い込み。1日あたり9〜11時間。一分一秒を惜しんで勉強です。この超直前期は、もはや悟りの境地というか、「残りの時間で、できることをやるしかない」という心境でした。試験日まで逆算して、最優先事項だけ潰していく感じです。
行政書士試験当日
ついに試験当時。受験票を握りしめ、いざ会場へ。あとはもうやるだけです。ちなみに試験直前は、ギリギリまで廊下で待機。とにかく自分をリラックスさせようと、ひたすらストレッチしてました笑
あと試験の最中は、あえて1回トイレに行きました(行くと決めていた) なぜかというと「3時間も集中力は続かない」と分かっていたから。時間を少し削ってでも、一回休憩をはさんだ方が良いことがシミレーションして分かっていたらからです。3時間座りっぱなしは本当疲れるし…これは今でも良い作戦だったと思う。
合格発表まで(おまけ)
試験を終えて、自己採点したときは「落ちた…」と思いました。
当時の、ややポエム感ある日記↓
悔しくてシャワー浴びながら号泣したのを、今でも覚えています。。
独学は本当に大変だったので、もし落ちても「もう二度と受験することはないんだろう」と思ってました。
しかしまさかの合格。
記述が思っていたよりは点数とれてたのと、一問「全員に配点」という問題が出たからです↓
人生、何が起こるか分かりませんね…
行政書士を独学で目指すメリットとデメリット
ということで、ここまで時系列にそって、私の独学勉強法を書いてきました。
こうやって振り返ると、「独学大変だったな…」って、いまでも胸がちょっと苦しくなります笑
自分は独学で受かったので、「独学でも受かるよ!」と自信もっていえますが、「独学の方がいいよ!」とは正直言えないな…と。
ということで最後に、私が感じた独学のメリットとデメリットを3つシェア。
独学のメリットは、1つだけ
まずメリットから。
正直、独学のメリットは、
独学のメリット
- 費用が抑えられる
という1点です。
具体的にいうと、私はテキスト代と模試の受験費など合わせて、全部で3万円くらいですみました。一方、通信講座などのスクールを利用すると、安くても8万円くらいはかかります。
なのでやはり費用面で、独学は強いです。
独学のデメリットは、たくさんある…
続いては、デメリット。
独学のデメリット
- インプットの効率が悪い
- 質問・相談できない
- テキストや問題集選びに時間がかかる
- ずっと孤独
- モチベーションの維持が難しい
- スケジュール管理が大変
- 起業後の人脈作れない
実際に体験してみてよく分かりましたが、独学はデメリットの方が多いです。。
私は受かったから良いものの、どう考えても独学は不利です。
インプットの効率が悪い
とくに一つ目の「インプット効率の悪さ」というデメリットは、大きい。
「市販のテキスト」だけを使って法律を勉強していくのは、想像していたよりムズかしかったです。とくに民法は、ネットを使って調べものする時間もたくさん必要でした。それでも解決できず「誰かに聞きたい…」と何度思ったことか。。とにかく「要領わるいな…」と。
もし通信講座を利用していたら、「試験の傾向」とか「重要部分の見極め」を講師から教わることができますが、独学だとそういった部分も自分で見極めていく必要があります。なので、当然といえば当然ですが、お金払ってでもスクール利用した方が有利だと感じました。あと、もっと勉強時間を圧縮できたはず。
そして何より、苦労をもう少し減らせただろうな…って。
もし私が受験生に戻るなら、やり直したい6つのこと
最後に、もし私が受験生に戻るなら?
以下6つをやり直します。
- ノートを最初からメモリーツリー(図解)でつくる
- 通信講座を利用する(インプット分だけでも)
- もっと早い時期からコンスタントに勉強時間を確保(一日3時間ペース)
- 六法と判例集は、最初から購入
- 記述対策にもう少し時間をかけた
- 商法を最初から一切やらない
おそらくこれらをやっていたら、同じ800時間という勉強時間でも200点は超えられたんじゃないかな、と予想。
行政書士の独学まとめ
ここまで読んできて「これなら、自分でも独学でやれそう!」と思ったら、独学でも大丈夫。
でも少しでも不安を感じたなら、ムリして独学にこだわる必要はないかと。通信講座などを利用することも、検討しましょう。
私は、最初から独学を考えていたので、意外と安い講座があることや、合格したら全額返金されるスクールがあること(当時はまだなかったかも?)も知りませんでした。知っていたら、あんなに苦労しなくても済んだのに…って正直思ってしまいます。
なので、ひと通りどんな講座があるのかだけでも知っておいた方が後悔はないかと。
そして、独学にせよ、講座を利用するにせよ、
1日でも早く始めた方がいいです。
私自身もっと早くから始めればよかったと、何度も何度も思いました。。
なので今この瞬間から、一歩踏み出すことを強くオススメします(そうすれば未来の自分に感謝されるはず)
独学とスクールを比較する場合は、こちらの記事へ